//おかしな少年と神様の少女//

//二匹の兎//




01.













『発するは東方より来たれり蒼青の光芒』
「発現、モデル青龍」

五月の早朝。
聞こえてくるのは雀の鳴き声と私の唱える呪文だけだ。我ながら、少し恥ずかしいセリフだこと。

けど、頭の中で術の組み立てさえ出来ていれば、詠唱なんていくらでも略称することが出来る。
詠唱はあくまで術の組み立てをし易いようにするために唱えているだけで、ただ今からやることを説明しているに過ぎない。
もっと酷く言えば、初心者のための解説みたいなものだ。
手前上いちいち「発現」なんて言ってはいるけど、実際は今みたいにこっそり「おいで青龍」ってつぶやくだけでも私にとっては十分だったりする。

まぁこんなふうに、早朝(まだ四時半)、月一で、敷地内にある剣道場で、四神(あいつら)を母さんの目の前で出現させることが、現代の四守家当主である私こと四守真琴のお役目である。
だけど、その正座みたいに決して崩れことが無くて数ミリも微動だにしない姿勢と、それだけで人を殺せそうな目付きをしている前代四守家当主こと、母さんの目前では、ある程度形に沿っていないと、なんていうか、そう、大変なのだ。

エーテルから実態へと変化る瞬間に発せられる特有の白光。
これはいわゆる、そっちの気の人にしか見えないものではあるけど、その光の中で手のひらほどの大きさしかない青龍が具象化する前に、私は続けて唱え無ければいけないのだ。

『発するは南方より来たれり朱炎の祝火』
「発現、モデル朱雀」

これも同様にこっそりと「おいで朱雀」というだけで、朱はちゃんと現象してくれる。
もちろん実際は頭の中でちょっとばかり面倒な術式を組み立ててはいるんだけども、まぁそこは私の労力へ少しだけ転化されるだけの話だから、今のところどうでもいいということで。

『発するは西方より来たれり紅光の白獣』
「発現、モデル白虎」

さらに省略して、「おいで白虎」と唱えた。
白を具現させるあたりで、もう青の体はあらかた出現している。
理想なのは、全ての子達を具現させるまでの時間を10秒以内で終えること。
そして、一番最後で一番具現スピードが遅いのが、

『発するは北方より来たれり黒水の玄山』
「発現、モデル玄武」

いつもなら真っ先に玄武から出すんだけど、残念ながら今はそうも行かない。
これが決まりなもんだから。
「最後、おいで玄武」
玄の場合、多少普段とは違う術式を組んでおく必要がある。
といっても、具象の高速化を促すだけのものだから、ちょっと体が重い感じがするだけで今は済んでいる。

『此処に集いては四神相応となり、その定を現世に成して示したまへ』
「具象完了、さぁおいで皆」

締めの口上。この最後の読みを行うことで、とりあえず普通の人にもこいつらの姿が認識できるようになる。
だけどあくまで、私にとっての詠唱は術を発動するための解説、さらにもっと酷く例えるんなら、ただの掛け声みたいな感じだから、読まなくても姿を見せることは出来る。
それでもなぜ必要とするのかといえば、母さんは私ほどこういうのに濃いほうではないから、家にいるときはいつもそうしていたほうが都合がいい。

兎にも角にも、これで一通りの召喚は完了した。
私はこいつらを眼前にそろえて、その場に正座する。
同時に母さんは私を鋭く見据えたまま、静かに口を開いた。


「よろしい。」

その一言だけ。静か過ぎる道場の空気をスパッと切り裂くように、私の耳にその一言が届く。
儀時の母さんは普段とうってかわって、必要なものとそうでないものを強く切り分ける。
だから「よろしい」ってのは、おおむねOKという意味だ。100点ではない。
「では、これにて儀を終える。真琴、お立ちなさい。」
その言葉に引っ張られるように、私は立ち上がる。
多分私に立ち上がる意志が無くても、母さんの言葉は私の体を動かすのだろう。
今の母さんは私にではなくて、私の体に命令をしているんだ。
私の意志なんてそこには関係が無い。

ん だけど、
「まこー、お母さん足痺れたぁ。おこして?」
儀時のときの母さんは普段とうってかわって冷たくなる。
逆に言えば、普段の母さんは儀時とうって変わってしまうのだ。
口調もしぐさも、まるで二重人格(というか多分そう)みたいに切り替わる。
どちらかというと、このふにゃふにゃっとしてふんわりした感じのほうが、いつもの本当の母さんだ。
『真琴、あなたの母上は本当に変わったお人だ』
「私もそう思うよ。」
青龍が私につぶやく。このかわりっぷりには、ウチの四神もいつも驚いているのだ。
「はぁ」っとため息をついて、私は上目使いの母さんの両手を引く。
「よいしょっ」と声を出して、母さんは立ち上がった。

「さぁ皆ー、ごはんよー。今日はー・・・えーと・・・いつもどおりの朝ごはんー。」
気が抜けるような、やわらかい声と抑揚で、母さんは胸の前で手のひらを合わせて言った。

では改めてご説明しよう。
私、四守家当主であり高校二年生の青春真っ只中を生き抜くうら若き乙女こと、四守真琴は、
ぶっちゃけると魔法使いなのだ。

魔法って云っても、自分の使い魔を使役するくらいしか能は無かったりする。
四守って苗字は、字のとおり「四つの守り」、
つまり四神を自分の使い魔として術式を行うことが出来る一族だったりするのだ。
昔はそこそこ名を知られた(そっちのほうの世間での話)字名で、
おじいちゃんのおじいちゃんの代には弟子なんかもいっぱいいたらしいんだけど、今じゃこのただっぴろい屋敷に住むのは、私と母さんと・・・って、二人だけ。
本殿は広すぎるから、二人で離れに暮らしてる。
四守家が廃れたのは、おじいちゃんのおじいちゃんの代以降、四神を呼び出せる力を持つものが四守家には生まれなかったからだ。
それが偶然にも、今になって、私に受け継がれたっていうことだけだ。

その四神ってのが、こいつら四匹のことになる。
青龍、朱雀、白虎、玄武。
遥か昔から四方を守ってきた神々。
といっても、私が呼び出しているこいつら四獣は、その四神たちの力の一端に過ぎない。
しかもあくまで『使い魔を操る一族』ってのが四守家特有の能力だ。
使うことの出来る力の大きさには勿論限界があるのだ。

「・・・で、なんでまた学校なのよ・・・」
9連休GWでしょ?初日でしょ?まだ午前中でしょ?何でいちいち学校にいなきゃいけないの私。
ぶつぶつ文句を言いながら、私は平日ならば通っている高校に足を運んでいた。
母さんと、この子達と一緒に朝ごはん食べて、髪を結って(ツインテールが最近気に入ってたりするのだ。えへん)、
クゥさんところでも(きっと露華もいるだろうし)いこうかなー、と思ってたのに。
「まーこー、また貴方宛に果たし状来てるわよー」と言われて
母さんから渡された手紙の内容は、
『当主殿、四守の看板を受け取りに伺いますので、●●高校までお越しください。』てな感じ。
看板取りに来るなら家にこいっつーの。
正直面倒である。
昔々の妬み恨みが今になって私に降りかかっているのだ。
どこで聞いたのかは知らないけども、私が四守の力を持っていると聞いただけで、あちらこちらの結社やら教団やら術社やら一派やら、名前も聞いたことの無いようなどこの馬の骨か知らない奴らが、高3の私に対して果たし状を突きつけてくるのだ。酷いときは月に2度も3度も。

『しょうがないであろう。これも四守の爺が昔作った杵柄だ。』
私の右肩に乗っている青龍が慰めてくれる。いや、慰めるというより、唯の事実報告に聞こえる。
「杵柄も何も、これじゃ唯の嫌がらせにしか思えなくなってきたわよ。」
『これも、真琴殿の、力の、大きさが、立派』
『たらたら喋ってないではっきりといいなさいよ、はっきりと。』
左肩に乗っている玄武と、その玄武の上に乗っている白虎は、いつもどうりのやりとりをしている。
「ありがと玄。まぁ言いたいことはわかったから。」
『そうか。』
スローマイライフな玄と、我先に突貫する白の性格は全く持って逆だ。
けどお互い、それが気に入っているからこそ、いつも玄の甲羅の上に、白が乗っているのだろう。
これといって特に必要のある時以外は、白が玄の上を降りた姿をあまり見ない。

『まこ、この感じ多分だけど、結界はってる、みたい…』
少しおどおどとした性格の朱は、いつも私の頭の上に乗っている。
こいつらの中では、一番索敵能力に優れている。けど、やっぱりおろおろおどおど。
「あらそう。もしかしたら何時ぞやの結界を張った張本人かもね。」
『え、も、もしそうなら私たちでも勝ち目ないよぅ・・・』
「そんな真に受けないで、冗談よ。あんなのがヒトに張れるわけが無いじゃない。
きっとその辺の三下よ。さてと、さっさと終わらせて折角のGWを楽しみましょうか。」
そういって校庭に足を踏み入れた瞬間、どうやら私を感知した結界が学校の敷地全体に大きな結界を張った。
朝だというのに、空は紫色に変化して、視てて気味が悪い。

『真琴』
「うん、わかってる。皆隠れてて。」

そういうと、四神たちは姿を消した。
実際にはそこにいるんだけど、よほどのことが無い限りは感知されない状態にある。
私か、もしくはよほどの実力を持った魔法使いでしかわからない。
まぁ、一人二人ちょっと例外はいるんだけどね。露華とかクゥさんとか。
校庭の向こうから人影が近づいてくるのに気がついた。
中年の男と思われるそいつは、手を打ちながら私に向かって近寄ってきて、一定の間合いを取って歩みを止めた。
「さすが四守家当主だ。若くともこの度胸、御見それする。」
「あら、ありがとう。ところでこの結界は私に対しての敵意と判断してもいいのかしら?」
「気が早いお嬢さんだ。だがそうでなくては。だがお嬢さん、もう君には何も出来るまい。
この結界は君の使い魔の動きを制限しているはずだからね!
さぁもっと苦しめ使い魔よ!はははっ!これでもう私の勝利は決まったようなものじゃないか!」
高笑いしているところ申し訳ないけど、私は姿の隠している四神たちに小声で聞いた。
「自信満々に言われたけど、そうなの?」
『いんや。ぜんぜん動けるし』
『どこも苦しくないし、えっと、いつもどおり、だよ?』
『否、普段、通り』
『全く持ってそのようなことは無い』
とのことだ。

そもそも、人除けと防御の結界、しかもほんのちょっとしか効果のなさそうな結界だけで、こんなに高笑いしているんだからなにか裏があるもんだと、少しは期待したんだけどなぁ。残念。
「そういえば、名乗らなくてもいいのかしら?」どうせすぐ終わるけども。
「必要ない。君は今すぐに私に倒されるのだからねぇ!」
そしてまたすぐに高笑いを始める中年の男。
私はまた小声で四神たちに伝える。
「あんたたち、試しに姿現してみて。あぁ、普通の人に見えない程度にね。」
そう伝えると、四神たちはすぐさま姿を現す。
この状態でこいつらを目視できるのは、私たちみたいな力のある人間だけだ。だけど、
「さぁお嬢ちゃん、心配することは無い、おじさんが優しくしてあげるから、大丈夫、痛くしないから安心したまえ」
相変わらず勝った気でいる中年の男は、今度はいやらしい感じ丸出しで私に近寄ってくる。
もはや唯の変態だ。というか、魔法使いでもなんでもない。つか気持ち悪い・・・。
『真琴、恐らくこの男、唯の人ではないか?』
「私もそう思ってた。さらに言うなら唯の変態のような気がする。」
四神が見えていない。即ち、コイツは唯のモグリで、結界も恐らく見よう見まね、もしくは何も知らないで使っているだけなんだろう。
もしかしたらってこともあるから、私は相手に最終的な確認をしてみた。
「もしかして、あなた見えてないの?」
「ハッハ、何を言っているんだ?君は使い魔を使えるわけも無いのだろう?
ほら、私の目の前には無垢なお嬢ちゃん一人しかいないだろう。
それとも、助けを期待しているのかな?この期に及んでそんなことがあるわけがなかろう!
さぁお嬢ちゃん、こっちにおいで、おじちゃんがやさしくしてあげ」
「もういい。」

確定。てかなんかもう腹立ってきた。キモイ。

「白、少しだけ遊んでもいいよ。」
『あいよ。』

私が白にそう伝えると、手のひらサイズだった体は大きく膨れ上がり、まさに虎そのものの大きさとなって、地面を力強く蹴った。
間合い5mなんて一瞬だ。私の目には白虎が瞬間移動したようにも思えた。
なにか戯言を延々と言っていた男の声は途切れて、気がつくと男の体は白虎のタックルによって数十mほど飛ばされていた。
『手加減しといたよ。あいつ外に結界張ってるくせに自分には防壁も何も張ってないね。遊ぶ気にもなれないさ』
「だと思った。どうせ三下、いや四下それ以下のただの知ったかモグリでしょうね。
この結界だって、多分唯のマネゴトで偶然発生したってだけでしょう。玄、この結界壊せる?」
『たやすい。』
そう云うと、玄が私の肩の上で首を上げた。
その動作たった一つで、この男が張った結界は一瞬にして色を失って、紫色の空から元の空に戻った。
おそらくこの男にはその色すら見えていないだろう。
だが、どうやら本人には結界がなくなったことには気づけたらしい。
多少は素質があったようだけど、努力無しではその素質はなくなってしまうから、無駄なものは無駄だ。
けどまぁ、よっぽど自分の結界に自信があったのか、ショックがでかかったようだ。
口をパクパクさせて目をギョロギョロさせている。もしくは、白虎の与えたダメージが大きかったために仰天しているのか。
あぁそっか、何が起きたか解らないのか。
「白、あんた本当に手加減したの?」
『したつもりー・・・なんだけどなぁ。あの男、チンケな結界をはれる以外は唯のヒトみたいね。』
白はがっくりしたように言うと、また手のひらサイズに縮小して、元の位置(玄武の甲羅の上)に鎮座した。

結界も壊した。術者も痛めつけた。
私的には、なんか気持ち悪いからもっとなぶってあげようかしらとも思ったけど、やるのは私じゃなくてこの子たちだから。
そんな必要以上にする必要も無ければ、なんかこの子達をこの変態に近づけたくない、母性本能、というかキモイこいつ。
男に近寄ると、男は「なんで俺の結界が」とか「たかがガキに」とかいろいろと何かつぶやいていた。

「あなたはそのガキに倒されたのです。四守当主の名、しかと覚えておきなさい。」

とかなんとか、指を刺してビシッとかっこつけて言ってみた。
横で青龍が苦笑しながら『本当に似たもの親子だ。』とつぶやいた。
「む、こうやってキャラを逐一変えれるほうが、なかなか便利なの。」
と、私は言い訳をした。

 

「やぁ真琴、四神達も、相も変わらず健在だな。」
視抜かれてしまうものは仕方ない、いつものことだ。
変態さんを校庭に放置した後、私は魔女が住むという大図書館に来ていた。
この世にあらん限りの書物を集めたと伝わる大図書館。
ちょっと人里離れてるとはいっても、こうも大きいと普通ならある程度人が来てもおかしくないってのに、ご丁寧に人除けを(その他諸々の術も勿論)張っているから、この大図書館で見る人は館主とその助手の露華くらいなもんだったりする。

この図書館に来るときは、一応この子達にフィルタ(姿を見えなくするもの)を結構強めにかけてるんだけども、どうしてもこの大図書館の「魔女」と、「露の魔女」にまで見抜かれる。視透かされている。
「クゥさんはともかく、何で露華まで視えてるんですか。かなり強めに術かけてるんですよ?」
「さぁ?何でだろうな。」
館主は笑みをこぼしながら私に言う。
この人も相変わらずよくわからない人だ。四神のこいつらに聞いても『見当がつかない』のだから。

そうそう。私の大親友こと、「露の魔女」こと、大図書館の助手こと、田中露華にも勿論四神が視えている。
けど実は、つい最近までは視えてなかったのだ。
それがどういうわけか、冬に温泉から帰ってきたその次の日、魔女の力(あくまで例え。露華の力ことだ)は前と比べ物にならないくらいものになっていた。
それに、こういったオカルトに対する抗体もついている。
普通ならこいつら視るだけでわー、とかきゃー、とか仰天するはずなのに、露華ときたら「おーかわいいー」と言ってじゃれあっている始末。
本人曰く、あの日くぅさんの仕事に手伝ってきたて言うけど、詳しくは教えてくれない。
ぜっっったい何かあった。いじわるな。ずるい。
「くぅさん、露華に何したんですか?」
「何って、何もしとらんさ。ただおっぱい揉んだだけさ。」
「それセクハラですから。」
てか揉んだだけでこうなるもんですか。
「お前はもうちょっと牛乳飲め牛乳。その年でその形だと、何年かかっても私がお前の胸をもめないだろうに。」
「くぅさんや露華とは違うんです。きっと貴女達は人じゃないんです。何ですかそのおっぱい、いじめですか?」
肩を落として愚痴っぽくそう言うと、館主はかなり大きい胸を揺らしながら笑う。
なんですかもう、ええそうですよ縦にも横にも伸びませんよ私は。
ちなみに、牛乳はちゃんと毎朝飲んでます。えぇ、そりゃもう欠かさず。

「ところでお前、ついさっき術を使ったろう。」
「な、なんで解るんですか・・・」
「虫の知らせだ。まぁ最初にそれに気がついたのは私ではなく露華だけどな。」
四神相応。風水でよく使われる言葉。
東に水流、西に大道、南にくぼ地、北に丘陵。
四神の方角性を用いた風水の配置で、気の流れが著しく良好に特化する場所のことを指す。
てことは、あそこでウチの子達を抱き込んで『ほんわー』という擬音が合いそうな感じにふやけてるとはいっても、占いを熟知している露華にとっては、四神の力を使った痕跡さえも手に取るように解るらしい。
ほんの少しだけとはいっても、風水的な関係には、何かしらの影響はあるわけだから。
それにしても、やっぱり露華の力、大きくなってる気がする。
本人は「気の流れが見えるようになっただけだって」と何の違和感も無くそう言っているけれども、それがどんなに特殊なことなのか解ってないのかもしれない。というか解ってないだろうなぁ。

「おぉそうだ」と、くぅさんはわざとらしくまるで思いついたようなフリをした。
その瞬間、いすに座ってくつろごうとした私の体と四神を抱いている露華の体が同時に止まった。
たぶん露華も、私と同じでくぅさんが次に何を言おうとしているのかだいたい見当がついているはずだ。
予想が正しければ、くぅさんは口を開いてにこやかにこう言うはずなのだ。

「お前達、ちょっと仕事手伝ってくれないか?」

ほーらね。

 





ツギ